政治家が抱える難民支援のジレンマと日本国の対応の仕方

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難民に関する問題は特にヨーロッパで広がっていますが、
難民の受け入れに関する問題を国としてどう扱っていくか?
というのは、国のトップとして非常に難しい問題です。
ドイツの場合は首相が事実上の政治のトップに位置していますが、
そのメルケル首相の難民に対する政策の方向性というのが、
実は支持率にも相関関係があるというのがよく言われています。

これはつまり、国民がどう考えているのか?という問題と首相の難民に対する
決断が食い違った場合、支持率の低下を即座に招くということも考えられるのです。

そうなると、首相も人間ですから、難民を救いたいという正義の気持ちと自己
保身を天秤に乗せて、どちらを優先すべきか?というのは非常に難しいとこ
ろになると思います。本当に望ましいことが何なのか?というのは分からな
いところですが、自分の立場を鑑みた場合に、本当にやるべきことだと考え
ていることが、素直に実行しづらい、そういうジレンマにも陥っているのです。

また、日本としては難民の受け入れよりは、金銭的な支援を表明していますが、
難民はどう考えても問題だとしても、難民以前に国内にも救わないといけない
人たちがまだ普通に残っているという状況はあるわけですから、自国民を確実
に救う前に他国民を救うというのは、些か腑に落ちない部分もあります。日本
には今日や明日を生きるお金や食事にも困る人たちがまだ残されているはずです。

彼らは難民と状況はそれほど変わりません。日本が日本国民と他国民のどち
らを救うべきか?と考えたら、日本国としてやるべきなのは前者だろうというこ
とになるはずです。別に難民を救わなくても良いというつもりはないものの、
生活保護の支給対象から永住外国人は原則除外になったということを踏まえても、
優先すべきなのは自国民という考えが最も自然ではないでしょうか?

しかし、これも結局政治的な事情がかかわっていて、日本が何の支援もしない
というのは、さすがに世界中からの軽蔑の目でみられがちであり、世界を巻き
込む問題だからこそ、日本としても無視をしていられない事情があるという部
分もあると思います。難民問題が一部の問題であり、世界的にも取り上げられ
ないような些細なことであれば、日本で今も取り残されている一部の国民と同
じような対応をされたと思います。