日本では知られていない難民問題、他人事ではありませんよ。

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最近の国際ニュースで、ヨーロッパでのシリア難民問題が報じられることがあります。
私たちの日常生活には馴染みのない問題ですし、あまり関心がないのではないかと思います。

もう一つ、秋以降、日本海側の海岸などに北朝鮮の漁船などが流れついたとか、
ご遺体が発見されたなどの報道が増えています。平成27年は、例年になく北陸
から北海道の沿岸部を含む広範囲に多数の事例が発生しました。冬の日本海
の危険を承知で、生きて日本にたどり着ける可能性が極めて低いにも係わらず、
自国から逃げ出さないといけない状況に追い込まれている北朝鮮の人達が増
加していることを考えると、難民問題は他の国のこと済ませることはできない
のではないでしょうか。

あまり知られていませんが、我が国は、過去東南アジアを主体に1万人程度の
難民を受け入れていますし、現在でもミャンマーからの難民を、少数ですが毎年
受け入れています。しなしながら、数十万人単位として、本格的に中東やアジア
からの難民を受け入れるための検討が必要になった場合に、どんな議論がな
されるのでしょうか。

検討が必要になるということは、日本として受け入れざるを得ない国際環境である
ことは間違いありません。その時、政府の決定に反対する方々は、民族として純
潔が失われる、犯罪が増える、日本が乗っ取られるなどという視点で、国民に
対して、いつものように、建設的な議論ではなく、難民に対する悪いイメージだ
けを強調するのでしょう。多分、いくつかの報道機関も社是といいながら政府に
否定的な報道をするのでしょう。

国として難民を受け入れるとしても、具体的な受入要領となると、都道府県レベル、
市町村レベルでも大議論となるでしょうから、日本という国の在り様まで遡った
議論がなされるのではないでしょうか。

90年代インドネシアで大人数の難民が発生し、マレイシアには毎週数万人が
マラッカ海峡を越えて押し寄せ、シンガポール、タイにも海から難民が来ました。
それぞれの対応の細部は省略しますが、各国の対応を観ていると、我が国の
憲法と現行法制で対応するのは明らかに不可能です。起こってから議論す
るのでは間に合いません。

感情論ではない健全な議論、民主主義国家らしい成熟した国民的な議論が
成されることを期待しています。