ドイツの現状から移民問題を考える

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ドイツでは移民に対する反対意見の感情が高まっている。
母国から逃げるようにドイツへとやってきた移民たちは、ドイツでも迫害や冷遇を受ける。
移民だけではない。ドイツにおいては、
彼らを保護しようとする赤十字もまた同様に冷たい扱いを受けている。

 ドイツはかつて第二次世界大戦時にナチズムによってユダヤ人に対し
人種差別を行ってきた歴史がある。その歴史を繰り返すわけではないが、
そこからの教訓を生かしきれていないように感じられる。

もちろん移民は人種問題だけではなくその国の政治経済に関わってくる問題であるから、
一面的に良い悪いを決めつけてよいというわけでもない。

 例えば現代の日本でも、少子高齢化対策の一環として、移民政策も提案されている。
これまである種ガラパゴス的に成長してきた日本が移民を受け入れるのは極めて
慎重になる必要がある。

もし移民によって少子高齢化の進行を抑制することにつながったとしても、
他の面から見てみれば単純な人種問題だけでなく、
そこから格差や対立が生じてくることが予想されるからだ。

いずれにしろ、今までの日本とは違う日本になりうる。
移民によってひとつの問題が解決したとしても、
結局は別の問題が生まれるため、
今になっても大規模には実現しない政策なのである。

 もちろんドイツでは反移民感情が高まっているものの、
彼らを支援する人々がいないわけでもない。

だが、そういった人々はドイツ国内においてはマイノリティにあたるわけで、
積極的に意見を発言することや行動を起こすことが難しいと考えられる。

なぜなら、上でも赤十字もまた被害をこうむっていることを書いたが、
移民は彼ら自身が迫害を受けるだけでなく、
彼らを保護する団体も狙われる対象となるのである。

 グローバル化が進み世界が平均化していっているとはいっても、
まだ格差や文化の違いが残っている。そういった現状である以上、
今後の時代では移民はひとつのキーワードといっても過言ではない。

そしてその移民問題に対し我々は逃げることはできず、
立ち向かっていくしかないのである。